2026/08/27
湿気で髪が広がる日は、まつ毛エクステも取れやすい?
夏のモチとLEDエクステのお話
雨の日に髪が広がる、うねる、せっかく整えたスタイルが崩れやすい
――湿気の多い季節には、こんなお悩みが増えてきます。
そして、まつ毛エクステをされている方からは
「湿気が多いとエクステも取れやすいですか?」と聞かれることがあります。
結論からお伝えすると、湿気だけが原因でエクステが一気に取れるわけではありません。
ただし、髪やまつ毛という“毛”の状態、接着剤が固まる過程、
汗や皮脂が増える季節特有の生活環境が重なることで、
エクステのモチに影響することはあります。
今回は、湿気と髪・まつ毛の関係、まつ毛エクステのモチを左右する要因、
そしてWiLuceで導入しているLEDエクステについて、少し詳しくご紹介します。
湿気で髪が広がるのはなぜ?
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。
毛髪は周囲の湿度に応じて水分を吸収・放出し、
その水分量によって硬さや曲がりやすさなどの力学的な性質が変化します。
研究でも、相対湿度が毛髪の強度や粘弾性に影響することが確認されています。
湿度が高い日に髪がうねったり広がったりしやすいのは、
空気中の水分を髪が取り込み、毛髪内部の水素結合の状態が変わるためです。
特に、カラーやブリーチ、紫外線、摩擦などによってキューティクルが傷んだ髪は、
水分の出入りが不均一になりやすく、一本の毛の中で膨らみ方に差が生じます。
その結果、うねりや広がりが目立ちやすくなります。
湿度が上がるほど毛髪は単純に「弱くなる」と言い切れるわけではありませんが、
水分が毛髪を柔らかくし、形が戻りやすくなる方向に働くため、
ブローやアイロンで作ったスタイルは崩れやすくなります。
まつ毛も髪と同じように湿気の影響を受ける?
まつ毛も頭髪と同じく、主にケラチンでできた毛です。
そのため、空気中の水分と無関係ではありません。ただし、
毛髪を対象とした研究結果を、そのまま短く細いまつ毛に同じ数値で
当てはめることはできません。
実際のまつ毛エクステでは、自まつ毛そのものの変化だけでなく、
地まつ毛と人工毛をつなぐ「接着部分」の状態が重要です。
一般的なまつ毛エクステ用グルーの主成分には、
シアノアクリレート系の接着成分が使われています。
シアノアクリレートは、空気中や接着面にある微量の水分をきっかけに重合し、固まります。
そのため、施術室の温度・湿度は硬化速度を左右します。
湿度が低すぎれば硬化が遅くなり、装着したエクステが安定する前に位置がずれたり、
隣の毛とくっついたりする原因になります。反対に湿度が高すぎると硬化が速くなりすぎ、
自まつ毛に十分になじむ前に表面だけが固まって、接着面積を確保しにくくなる場合があります。
ただし、適正な温度・湿度はすべてのグルーで同じではありません。
たとえば、ある業務用LEDグルーの公開資料では、推奨環境を25~28℃・湿度55%、
許容湿度を40~70%としています。これはあくまでその製品の仕様であり、
施術者は使用する製品の取扱説明書やSDSを確認し、
室内環境と硬化速度を合わせる必要があります。
WiLuceでは、温度・湿度だけでなく、グルーの鮮度、塗布量、装着角度、接着幅、
前処理後の乾燥状態まで確認しながら施術しています。
まつ毛エクステは、ただ“付ける”のではなく、一本ごとの状態に合わせるミリ単位の技術です。
エクステのモチは「湿気だけ」では決まらない
エクステが取れる理由は、大きく分けると二つあります。
一つは、自まつ毛とエクステの接着部分が外れること。
もう一つは、毛周期によって地まつ毛ごと自然に抜けることです。
後者は正常な生え替わりなので、どれほど強く接着しても防ぐことはできません。
接着部分のモチには、自まつ毛に残った皮脂や化粧品、前処理、グルーの量と鮮度、
装着面積、施術時の温湿度、施術後の摩擦などが関係します。
梅雨から夏にかけては、湿度に加えて汗や皮脂が増えやすく、
タオルで目元をこする、シャワーを顔へ直接当てる、濡れたまま眠るといった行動も重なりがちです。
つまり、「雨だから取れた」と一つの原因に決めつけるのではなく、
取れたエクステに自まつ毛が付いているか、接着部分だけが外れているか、
左右差があるか、生活習慣に変化があったかを見分けることが大切です。
ご自宅では、洗顔後にまつ毛を濡れたまま放置せず、こすらずに水分を押さえ、
冷風や弱い風で乾かしてください。ブラシで毛流れを整えるだけでも、
エクステ同士の絡まりや方向の乱れを防ぎやすくなります。
湿気の多い季節にも選びやすいLEDエクステ
LEDエクステは、専用の接着剤に専用のLEDライトを照射し、
光で硬化反応を進める施術方法です。
従来型のグルーが周囲の水分を利用しながら硬化していくのに対し、
施術者がライトを照射したタイミングで接着部を硬化させられることが大きな特徴です。
そのため、環境湿度による硬化速度のぶれを抑えやすく、
狙った位置と接着幅で固定しやすいという技術上の利点があります。
硬化後はすぐに洗顔や入浴が可能としているシステムもあり、
施術後の予定を立てやすい点も魅力です。
ただし、使用できるクレンジングや施術後の注意事項は製品ごとに異なるため、当日の案内を優先してください。
LEDエクステは「誰でも必ず長持ちする」「絶対にアレルギーが起きない」施術ではありません。
LED用グルーにもエチルシアノアクリレートを主成分とする製品があり、
既往歴や体質によっては刺激やアレルギー反応が起こる可能性があります。
光に敏感な方、目元に炎症や疾患がある方、過去にグルーで強い反応が出た方は、事前に必ずお知らせください。
また、LEDライトは機器ごとの安全性確認が重要です。
業界団体では、光生物学的安全性を評価するIEC 62471/JIS C 7550に準じた
「まつげ照射規格」を設けています。
WiLuceでも、使用機器と商材の特性を理解し、目元を保護したうえで、必要な箇所へ短時間ずつ照射します。
季節だけでなく、その方のまつ毛に合わせること
湿気の多い時期に大切なのは、強い接着剤を使えばよい、
たくさん付ければよい、ということではありません。
自まつ毛の太さや生え方、毛周期、目元の皮脂量、普段のクレンジング、
睡眠時の癖まで確認し、長さ・太さ・カール・本数・接着方法を調整することが、
きれいな状態を無理なく保つ近道です。
「最近いつもより取れやすい」「片側だけ減る」「梅雨や夏になるとモチが変わる」
という方は、次回のご来店時にぜひお聞かせください。
取れ方を見れば、毛周期によるものか、摩擦や皮脂によるものか、接着条件を見直すべきかを判断しやすくなります。
WiLuceでは、従来のまつ毛エクステとLEDエクステの違いをご説明し、
ライフスタイルや目元の状態に合わせてご提案いたします。
湿気の多い季節も、扱いやすく美しい目元を一緒に整えていきましょう。